外観:
「チェシー」の愛称で親しまれるこの犬種は、明確な目的のもとに繁殖されました。 それはカモ猟です。 この目的にふさわしく、チェルシーの身体的特徴は見事に調和しています。 広い頭蓋、盛り上がった額、そして力強い顎は、水鳥の回収のために最適化されています。 特に、寒冷な水中環境での作業においては、他のどの犬種よりも優れた能力を発揮します。
耳は高く付き、洗練された印象というよりはがっしりと野性的な外見をしており、そのため洗練された優雅さを競うドッグ・ショーなどでは「見劣りする」と評されることもあります。 ただし、耳の形状は、予測不能な水場で働く犬にとっては理想的なものです。
首は短く、一見ほかの特徴に比してバランスを欠くように見えますが、実は非常に力強く、水鳥を引き上げるのに最適です。 被毛は短く、厚く、非常に粗く、目の粗い敷物のように見えることもあります。 色は枯葉色がもっとも望ましく、つづいて赤褐色やヘイ(干し草色)も許容されます。
目の色は黄色です。
体高:58〜66cm
体重:29〜34kg
発展の歴史:
この犬種は、バージニア州とメリーランド州に面しているチェサピーク湾で誕生し、カモの狩猟犬として発展を遂げました。 19世紀後半に始まり、20世紀にかけて改良が重ねられました。
起源の逸話では、座礁したニューファンドランド船の乗組員を助けたジョージ・ロウ(Mr. George Law)という男性が、その感謝のしるしとして2頭のニューファンドランド系の犬を譲り受けたことが語られています。 これらの犬が、黄色や褐色のクーンハウンド(Coonhound)と交配されてチェサピーク犬種が誕生したと言われています。
この犬の被毛や目の色は、そうした系統を示しているとも考えられています。
チェサピーク・ベイ・リトリーバーは、比類なき水猟犬として高く評価されており、ある個体が 1 シーズンに 1000羽以上の水鳥を回収したという記録もあります。

公認団体:
FCI、AKC、UKC、KCGB、CKC
性格:
チェサピークは粘り強く働き、勇気と力にあふれ、鍛え抜かれた鋼のような精神を持ちます。忠実で、性格も愛すべきパートナーですが、その能力を最大限に引き出すにはしっかりとリードできる主人の存在が必要です。

コメント