
外観:
ワイマラナーは明るい灰色の被毛をもっており、「グレイ・ゴースト(灰色の幽霊)」という異名があります。 瞳の色はアンバー(琥珀色)、グレー、青灰色などで、まさに幽霊のような独特の外観を引き立てています。
この犬には、スムース(短毛)タイプとロングヘア(長毛)タイプが存在します。 短毛は短くぴったりと身体に密着しており、かたく滑らかです。 いっぽう、長毛の方は 3〜6 cmの長さで、耳や尾にはセッターのような飾り毛があります。
体高:58〜66 cm
体重:32〜38 kg
中型で、背中は中程度の長さ、前脚は真っ直ぐで力強く、尾は断尾されているのが一般的です。
発展の歴史:
この“グレイ・ゴースト”の起源は、いまだにはっきりと解明されていません。
ワイマラナーは19世紀ドイツの猟師たちによって作り出されたとされますが、由来は謎に包まれています。

元々は「Weimar Pointer(ワイマール・ポインター)」と呼ばれ、ヨーロッパのブレーク犬やシュヴァイサーフント(血痕追跡犬)を祖先に持つと考えられています。
スペイン・ポインターもワイマラナーの先祖の有力候補であり、ヒューンヘルフンデン(鳥猟犬)との交配によって、高い嗅覚能力を獲得したとも言われます。
ワイマラナーの銀灰色の被毛は、多くの犬種の中でも特異な特徴であり、その神秘性ゆえに「幽霊犬」という名にふさわしい存在感を放ちます。 なお、長毛種はアメリカでは公認されておらず、ヨーロッパでのみ認可されています。

公認団体:
FCI、AKC、UKC、KCGB、CKC、ANKC
性格:
ワイマラナーは、家族への深い愛情を持つ家庭向きの犬でありながら、猟犬としての資質を備えており、大型獣を追跡する優れた能力もあります。 順応性が高く、訓練の学習能力も優れた犬種です。

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