アメリカン・エスキモー, スピッツ American Eskimo, Spitz

北方犬(Nordic Dogs)

外見:
日本で「スピッツ」と呼ばれているのが、アメリカン・エスキモーです。 どのサイズであっても北方の作業犬タイプにふさわしく均整のとれた犬種です。 耳は三角形で先がやや丸く、北方犬らしい気品ある性格を象徴しています。 豊かな被毛と、背中にふわりとかぶさるようなふさふさの尾が、優雅さと美しさを際立たせます。 頭部は力強さと気高さを兼ねそなえており、体は筋肉質でしっかりとバランスがとれているのが特徴です。 被毛はかぎりなく純白が理想的で、クリーム色やビスケット色も許容されます。 毛質はまっすぐでやわらかく、特に首周りにははっきりとしたラフ(襟巻き状の毛)を持っています。

アメリカン・エスキモーは、スタンダードサイズとミニチュアサイズの2つに分類されます。

スタンダード
体高:38〜48cm
体重:9〜16kg

ミニチュア
体高:28〜37cm
体重:4.5〜9kg

歴史:
スピッツ系統の犬は、その血統をおよそ6千年前の氷河期の湖畔居住者にまでさかのぼることができます。 ヨーロッパの各地でこのタイプの犬の遺骸が発見されています。 アメリカにおけるスピッツは、ドイツ系のホワイト・スピッツをもとにアメリカ人が交配を重ねて確立させたもので、およそ100年前から育成が始まりました。 アメリカン・エスキモーは、アメリカ固有の犬種であり、現在ではUKC(United Kennel Club)のみが公認しています。 人気は現在も高まり続けており、トイ・サイズも交配されていますが、こちらはまだUKCでは未登録です。
残念ながら、多くのドッグ・ショーにはこのアメリカの「雪の女王」は登場しません。 ヨーロッパではより小型の純白ポメラニアンやトイ・スピッツ(ジャーマン・スピッツ)が好まれる傾向にありますが、それらはアメリカン・スピッツ系統とは異なります。

公認:
UKC

性格:
エスキー(愛称)は、温和な気質を持ち合わせており、家庭犬として理想的で、ほとんどあらゆる生活環境に適応できます。 ペットとして可愛がられ、現在では、作業目的で使われることはほとんどありません。 賢くて我慢強く、訓練にも適応する良い犬です。 特に雪の中で、活き活きとした姿を見せます。

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