外観:
骨が細く、上品で繊細なパピヨンは、エレガントでいかにもフランス的な雰囲気を漂わせています。 最大の特徴は、美しい蝶の羽のようにまっすぐ立ち上がった耳で、成虫の蝶が羽を広げた姿に例えられます。
胴は短くなく、頭部は小さく、やや丸みを帯びたはっきりとしたストップ(額と鼻口部にさしかかるあたりのくぼみ)があります。 被毛は豊かで、絹のように流れるように滑らかで、反発性のある質感を持っています。 お尻やももの被毛(ブリーチやキュロットと呼ばれる)も目立ちます。
体の地色は白で、パッチ(斑)はあらゆる色(海老茶色は除く)で許容されます。 顔には対称的なマーキングが理想で、鼻筋に白いブレーズ(線)が入っていることが理想です。 尾は豊かな飾り毛をなびかせて背に巻き上がります。
体高:20〜28cm
体重:2〜4kg
発展の歴史:
パピヨンの祖先は、ベルギー王室で愛玩されていたエパニョール・ナン(Epagneul Nain)で、1700年代初頭のフランスで人気を博し、多くの著名画家によって絵画にされました。 マリー・アントワネット(Marie Antoinette)やポンパドゥール夫人(Madame de Pompadour)といった美貌と教養を兼ね備えた女性たちに愛されてきました。
その長毛と体型がチワワと似ていることから混同されがちですが、両者に確かな血縁関係を示す証拠はありません。 現在のフランスでは「リスのような尾」を持つことから「リス犬」と呼ばれています。なお、かつてはウサギ猟やネズミ捕りにも使われていました。

公認団体:
FCI、AKC、UKC、KCGB、CKC、ANKC
性格(Character):
パピヨンは、室内犬として理想的な家庭犬で、穏やかで快活、注意深く、愛情深い性格です。猫のような清潔さと足元の美しさ(整った足の形)も特徴です。

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