カナーン・ドッグ(イスラエル・カナーン・ドッグ) Canaan Dog

パリア犬(原始的在来犬)


外見:
中型で繊細な骨格を持ち、バランスの取れた外見のスピッツ系の犬です。 頭部は鈍角で広く、やや丸みがあります。 体はまっすぐな背線を持ち、筋肉が引き締まっています。 被毛は短くて硬い直毛で、尻尾はふさふさしており、背中の上でドーナッツ状に巻いています。
毛色は、赤褐色から白、黒まで幅広く、黒や白のマーキングがあるものが好まれます。 ただし、黒と白のまだら模様(パーティカラー)は好まれません。

体高:48〜61cm
体重:16〜25kg

発展の歴史:
カナーン・ドッグの祖先は、古代イスラエル王国時代の女王イゼベル(紀元前9世紀ごろ)の玉座の足元にいた「金色の犬」だったとされています。 カナーン・ドッグはイスラエルの国犬であり、何世紀にもわたり中東地域で知られてきました。 この犬種はパリア(在来犬)に分類されますが、ネゲブ砂漠(ヘブライ語、英語では Negev)には、今でも野生または半野生のカナーン・ドッグが存在しており、遊牧民のベドウィン族や他の民族によって、番犬や見張り犬として使われてきました。
ベセンジ(Basenji)もカナーン・ドッグの近縁種と考えられています。 イスラエルの動物行動学者ルドルフ・メンツェル博士(Dr. Rudolphina Menzel)は、この犬種の保護と安定化に大きく貢献しました。

公認団体:
FCI、AKC、CKC

性格:
攻撃的ではなく、機転の利く番犬タイプの犬です。 防衛心が強く忠実で、アメリカでは家庭犬として人気があります。 頑健な犬ですが、アメリカ国内では屋内で飼われています。

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