外見:
健康的で左右対称な外観をもつオーストラリアン・シェパードは、やや長めの体と中くらいの豊かな被毛を持ちます。 この犬種に見られる毛色のバリエーションはきわめて美しく、ブルーマール、レッドマール、ブラック、レッド(いずれ赤茶色のマーキングの有無がある)などがあり、それぞれが独自の魅力を放ちます。 体高は 46〜58cm、体重は16〜32kg。 体格は全体的に美しくバランスが取れていて、かつ筋肉質です。 従来は尾をカット(ドック)していましたが、現在は自然なままの尻尾のものが多くみられます。
発展の歴史:
犬種名が「オーストラリアン」になっていますが、オーストラリアやニュージーランドが原産ではなく、じつは、アメリカで創出された犬種です。 ピレネー山脈原産のピレニアン・シェパード(バスク系の牧羊犬)が、さまざまなコリー種と交配されて生まれたと考えられています。 候補としては、ボーダー・コリー、スタンダード・コリー、スミスフィールド・コリーなどが挙げられます。 現在では、アメリカ中の多くの牧場や農場に欠かせない存在となっています。 羊の大群をコントロールしたり、牛の群れを動かすときも的確に誘導し、ときにお腹を地面につけて伏せながら慎重に作業を行います。
公認団体:
UKC(ユナイテッドケネルクラブ)

性格:
この犬種は、「ワーカホリック」といわれるも、その青い目(茶色の目やオッド・アイ)とハンサムなルックスには、誰もが目を奪われます。 ただし、ショードッグ(外見の美しさを競う犬)として飼うことは推奨されません。 そもそもオーストラリアン・シェパードは非常に強い牧羊本能を持っており、その本能を活かさなければ真の才能は発揮できないからです。

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